鉄・非鉄等取扱品目一覧:鉄くず、ステンレス、アルミ、真鍮、砲金、銅、電線、鉛、バッテリー、給湯器、モーター、ブレーカー
スクラップ・家電の高価買取なら株式会社JANKへ
不要になった金属くずや製品の中には、専門業者での買い取りが可能な「スクラップ」もあります。
店舗や工場、建設現場などから出るスクラップは、そのまま処分するとお金がかかります。特に産業廃棄物に当てはまるごみは、処分費用や収集運搬費用の支払いが必要です。
こうしたごみをスクラップとして専門業者に売却すれば、コストダウンにつながるだけでなく、買取量に応じた収入も得られます。本記事では、スクラップの主な種類や買取方法、高価買取のポイントについて解説します。
スクラップ(scrap)とは、金属製品を加工する過程で生じるくずや、老朽化して廃棄された金属製品そのものを指す言葉です。産業廃棄物に分類される金属くずも、スクラップに含まれます(※1)。
産業廃棄物を捨てる場合、都道府県の許可を取得した産業廃棄物処理業者を探し、処分費用や収集運搬費用を支払って処理を委託することが一般的です。
しかし、スクラップには廃棄物だけでなく、有価物(金銭的な価値のあるもの)としての側面もあります。資源として再利用可能なスクラップは、専門の買取業者に売却し、金銭的な利益を得ることも可能です。
実際に市中から発生する鉄スクラップは、年間約2,630万トン(2022年度)も回収されており、東京タワー(4,000トン)に換算すると約6,576基分に相当します(※2)。
このようにスクラップは、回収することで資源として再利用できる再生資源物です。不要になった金属製品がある場合は、産業廃棄物として処理するのではなく、買取業者に引き取りを依頼しましょう。
※1 東京都 環境局「産業廃棄物の具体例」 ※2 一般社団法人 日本鉄リサイクル工業会「国民生活と経済活動を支える鉄リサイクル産業との相関関係」
スクラップは、店舗や工場、医療機関、建設現場(解体現場)など、さまざまな事業活動に伴って発生します。
こうしたスクラップは、その発生源によって以下の3つに分類できます。
自家発生スクラップとは、鉄鋼などの生産過程で発生し、その大部分が工場内で再利用されるスクラップです。回収後、工場内の溶解炉に製鋼原料などとして戻されることから、リターンスクラップと呼ばれることもあります。
代表的な自家発生スクラップとして、鋼板を引き伸ばす際のホットコイル(熱延コイル)の先端(舌)・両端(耳)や、棒状の鉄筋棒鋼の先端など、最終製品としては不適切な部位が当てはまります。
加工スクラップとは、工場発生くずとも呼ばれ、製造業において自動車や家電などの製品を生産する工程で発生するスクラップです。主な加工スクラップには、切り板くず、打ち抜きくず、切削くず、切り粉などがあります。
こうした加工スクラップは流通時に加工され、新断(切り板くず、打ち抜きくず)、鋼ダライ(切削くず、切り粉)、銑くず(鋳物生産時のスクラップ)などの名称が付き、鋼材の原料として鉄鋼メーカーに出荷されます。
老廃スクラップは、一般家庭や事業者が使用する金属製品が老朽化し、くず化したものを指す言葉です。加工スクラップと老廃スクラップを合わせて、市中スクラップと呼びます。
老廃スクラップには、鉄や非鉄金属(銅やアルミニウムなど)など、さまざまな種類があり、市中スクラップの大部分を占めています。スクラップ買取業者において、盛んに買い取りが行われているスクラップです。
スクラップは加工や選別のプロセスを経て、他の製品の原料としてリサイクルされる再生資源物です。スクラップのうち、自家発生スクラップを除く市中スクラップは、専門の買取業者によって積極的に回収され、市場に流通しています。
特に以下の5種類のスクラップは、市場での流通量が多く、盛んに取引されているスクラップです。
鉄や銅、アルミニウムのスクラップには、業界団体による規格(調達規格)が設けられています。スクラップの純度やサイズ、異物混入の度合いによっては、買取業者に持ち込んでも買い取りできないケースもあります。5種類のスクラップの特徴や品質の基準について把握しておきましょう。
身近にあるスチール缶や家具、自動車、建物などに使われる鉄は、スクラップとして回収され、再資源化されています。鉄スクラップには、「鉄スクラップ検収統一規格」と呼ばれる規格があり、ヘビースクラップやプレススクラップなどの名称で分類されています。
規格に合わない鉄スクラップは、不適合品として返品され、買い取りもできません。例えば、モーターコア(モーターの鉄心部分)が混在した鉄スクラップや、銅線などの非鉄金属が混入した鉄スクラップが不適合品の一例です。
鉄以外の金属のスクラップのことを非鉄スクラップ(非鉄金属スクラップ)と言います。非鉄スクラップの中でも、高価買取が期待できるのが銅スクラップです。
銅スクラップには、銅線が元になった一本線(1号銅線)やピカ線、銅管などが元になった1号銅や2号銅などの種類があり、「銅及び銅合金リサイクル原料分類基準(JIS H 2109)」という規格によって分類されます。
表面に腐食やめっきがあったり、アルミニウムやクロム、鉛などの不純物が混入していたりすると、買取価格が大きく低下するため、取り扱いに注意しましょう。
銅スクラップと同様に、アルミニウム(アルミスクラップ)も高価買取が期待できる非鉄スクラップです。
アルミスクラップは、「アルミニウムくず・アルミニウム合金くず分類基準(JIS H2119)」によって分類され、代表的な種類としてアルミニウム合金缶古くずや、アルミニウム新くずがあります。
アルミニウムは銅と同じく電線に使われる金属の一つで、主に建設現場の解体工事に伴い、アルミニウム電線くずとして排出されます。アルミニウム電線くずは、腐食や不純物の混入がなく、被覆などが取り除かれていると買取価格が高くなるのが特徴です。
腐食や異物混入の度合いが合計2.0%以上になると、アルミニウム電線くずは買い取りできません(※)。銅スクラップと同様に保管状態に注意し、品質が劣化する前に買い取りに出しましょう。
※ 環境省「金属スクラップに係る品質規格等の整備状況等について」p1
鉛は、主に電池やバッテリーなどの廃鉛蓄電池に含まれる金属です。鉄や銅、アルミニウムと違って、スクラップとしての品種があまり多くないため、業界団体による規格はありません。
回収された鉛のほとんどは、鉛蓄電池の原料として再利用されます。専門業者において買取対象となるのは、産業用バッテリー、バイク用バッテリー、自動車用バッテリーなどです。
専門業者によっては、水道・ガスの鉛管や鉛板に使われる鉛の買い取りを行っている場合もあります。
亜鉛は、主に亜鉛めっき鋼板などのめっきから回収される金属です。こちらもスクラップとしての品種が少なく、業界団体による規格はありません。
買取業者によっては、亜鉛とアルミニウムの合金である丹入(たんにゅう)を買取対象としている場合もあります。
その他にも、鉄や非鉄金属、プラスチックなどが混在し、未解体・未選別の状態のスクラップを雑品スクラップと言います。雑品スクラップには、家電リサイクル法の対象となる特定家電(テレビやエアコンなど)を含むものも多く、製品に含まれるフロンガスや鉛などの流出は深刻な環境問題の一つです。
また雑品スクラップは仕分けに手間がかかるため、買い取りを行っていない専門業者も存在します。雑品スクラップを持ち込む前に、専門業者のホームページなどで買取品目を確認しておきましょう。
不要なスクラップを専門業者に買い取ってもらう方法は3つあります。
出張買取とは、買取業者が依頼者の自宅または事業所を訪問し、スクラップの買い取りを行う方法です。依頼者が自分でスクラップを運搬する必要がなく、手間のかかる回収作業も代行してくれるというメリットがあります。買取業者にもよりますが、出張費用や見積もり費用は無料であることが一般的です。
ただし、出張買取を依頼するに当たって、スクラップの買取量の最低基準が決まっている場合があります。基準に満たない場合は、別の買取方法を探しましょう。
宅配買取は、買い取りを希望するスクラップを自分で梱包し、買取業者に発送する方法です。送料はかからないケースが一般的ですが、スクラップの梱包作業や発送作業の手間がかかります。
ただし、他の買取方法よりも査定額が低くなりやすいのがデメリットです。買い取りをキャンセルする場合は、返送分の送料を自己負担しなければならないため、思わぬ出費になる可能性があります。
持ち込み買取は、自分で買取業者の店舗にスクラップを運搬し、その場で売却する方法です。重量のあるスクラップを自分で持ち込む手間はかかりますが、その場で買取価格が査定され、代金が即日払いされるのがメリットです。
近くにスクラップの倉庫がある方や、現場作業の終わりに立ち寄ってスクラップを精算したい方など、幅広いお客様が持ち込み買取を利用しています。
スクラップの買取価格は、スクラップの保管状態や異物混入の度合いによって大きく変わります。ここでは、スクラップの高価買取のポイントを2つ紹介します。
スクラップは保管状態が良いほど高価買取が期待できます。
特にサビや劣化に弱い銅スクラップは、取り扱いが注意な品目の一つです。銅スクラップの中で、特に買取価格が高いのはピカ線(1号銅線)ですが、JIS規格では以下のような基準が設けられています(※)。
“径又は厚さが1.3mm以上の銅線、及び素線の径が1.3mm以上の銅より線の純良なもので、はんだ、めっきなどを除去したものを混入しないもの”
ピカ線の保管状態が悪く、表面に劣化(変色)や腐食などが生じると、等級が2号銅線に下がり、買取価格が落ちてしまいます。
売却を検討しているスクラップは、屋外や湿気の多い場所などで長期保管せず、品質が劣化する前に売却しましょう。
スクラップは、他の金属などの不純物が混ざっていたり、付属品(付き物)が付いたままになっていたりすると、買取価格が大きく低下します。買取査定を依頼する前に、買取対象の金属以外の異物はなるべく除去しましょう。
また買取対象となるものが混在している場合は、仕分けしてから個別に売却すしましょう。例えば、製品とスクラップが混ざっている場合は、製品とスクラップに分けてから売却すると、製品本体も買取対象になり、買取価格が上がる可能性があります。
スクラップとは、不要になった金属製品や、製造工程で発生する金属くずのことを指します。スクラップは店舗や工場、医療機関、建設現場(解体現場)など、さまざまな場面で発生しており、処分に困っている方もいるでしょう。
事業活動に伴い発生するスクラップは、産業廃棄物に分類されるため、処分にお金がかかります。しかし、スクラップには資源としてリサイクル可能な再生資源物としての側面もあるため、専門の買取業者に売却し、金銭的な利益を得ることも可能です。
出張買取や宅配買取、持ち込み買取など、自分に合った買取方法を選びましょう。
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