鉄・非鉄等取扱品目一覧:鉄くず、ステンレス、アルミ、真鍮、砲金、銅、電線、鉛、バッテリー、給湯器、モーター、ブレーカー
金属スクラップはリサイクルが可能な資源の一つです。特に鉄スクラップは、何度も繰り返し再生利用できるため、リサイクルの優等生と言われています。
不要になった金属スクラップがある場合は、買取業者に持ち込んでみましょう。金属スクラップの状態によっては、高く買い取ってもらうことが可能です。
本記事では、金属スクラップの種類や主なリサイクル方法、高価買取のポイントについて解説します。
金属スクラップとは、金属製品などの製造工程で出る金属くずや、不要になった金属製品のことを指します。金属スクラップはその発生源によって、自家発生スクラップと市中スクラップに分類されます。
金属スクラップの種類 | 特徴 |
自家発生スクラップ | 鉄鋼メーカーなどにおいて、製鋼や製品加工の過程で生じる金属スクラップを指し、そのほとんどが工場内で再利用される |
市中スクラップ | 市中に出回る金属スクラップのことを指し、金属製品の製造工場から出る工場発生スクラップや、使用済みの金属製品として排出される老廃スクラップに分類される |
金属スクラップは、利用価値のない廃棄物ではありません。船舶や自動車、家電など、新しい金属製品の材料として再利用可能な有価物です。
市中に出回る工場発生スクラップや老廃スクラップも、専門の買取業者などが回収を行い、積極的にリサイクルしています。環境省によると、金属くずの令和3年度の再生利用率は96.4%で、そのほとんどがリサイクルの対象になっていることが分かります(※)。
特に金属スクラップの一つである鉄スクラップは、リサイクルの優等生と言われるほど価値のある資源です。不要になった鉄スクラップなどがある場合は、お近くの買取業者に問い合わせてみましょう。
※ 環境省「産業廃棄物の排出・処理状況等(令和3年度実績)」p9
買取業者などで回収対象になっている金属スクラップは、鉄スクラップと非鉄スクラップ(非鉄金属スクラップ)の2種類です。ここでは、それぞれの特徴やリサイクルの状況について解説します。
鉄スクラップとは、鉄くずとも呼ばれ、鉄鋼メーカーだけでなく、一般家庭で使われる鉄製品からも発生する金属スクラップです。
スチール缶や自動車、家電、建材など、身近にある鉄製品の原料には、鉱物資源である鉄鉱石に加えて、リサイクルされた鉄スクラップが使われています。
日本鉄リサイクル工業会によると、2022年に市中から発生した鉄スクラップの取り扱い量は約2,630万トンで、東京タワーに換算すると約6,576基分の量に相当します。国内で発生した鉄スクラップの約80%が電気炉で精錬され、鉄鋼の原料として蘇っており、鉄鉱石のほとんどを輸入に頼る日本では、貴重な資源となっています(※)。
※ 一般社団法人 日本鉄リサイクル工業会「国民生活と経済活動を支える鉄リサイクル産業との相関関係」
非鉄スクラップとは、非鉄金属スクラップとも呼ばれ、鉄以外の金属スクラップを指す言葉です。代表的な非鉄スクラップには、アルミニウム、ステンレス、銅、鉛、レアメタルなどの種類があります。
非鉄スクラップの種類 | 例 |
アルミニウム | アルミホイール、アルミガラ、アルミサッシなど |
ステンレス | 流し台、浴槽、厨房製品といった水回りの金属製品など |
銅 | 一本線やピカ線、三本線、家電線(家電製品に使用される電線)などの銅線や、銅管(1号銅、2号銅)など |
鉛 | 水道・ガスの鉛管や鉛板、自転車用・バイク用・産業用のバッテリーなど |
レアメタル | 電子機器の基盤など |
特にアルミニウムやステンレス、銅などの非鉄スクラップは、金属スクラップとしての市場価値が鉄よりも高く、品質によっては高価買取が期待できます。
不要になった金属スクラップは、どのような工程でリサイクルされているのでしょうか。ここでは、金属スクラップを再利用する2つの方法を紹介します。
金属回収とは、金属スクラップを回収し、その中から価値の高い金属を取り出す手法です。主に金や銀などの貴金属や、パラジウムなどのレアメタルを回収し、リサイクルすることが目的です。
例えば、金属スクラップから金を回収する場合は、王水(濃塩酸と濃硝酸を3対1の割合で混合したもの)を利用してスクラップを溶かし、溶液から金を還元して取り出します。
買取業者では、主にパソコンなどの電子機器のプリント基板を買取品目として、レアメタルなどの回収を行っています。
金属精錬とは、不純物が多い金属スクラップを精錬し、純度の高い鉄鋼原料などに加工する手法です。主に鉄やアルミニウム、銅などの金属スクラップが、金属精錬によってリサイクルされています。
特にアルミニウムは、鉱物資源であるボーキサイトからアルミニウムを洗練するよりも、アルミスクラップから精錬した方が必要な電力が少ないという特徴があるため、積極的にリサイクルが行われています。
事業活動に伴い排出された金属スクラップは、廃棄物処理法における産業廃棄物(金属くず)に該当するため、処理するためにお金がかかります(※)。
不要になった金属スクラップがあれば、買取業者に持ち込み、有価物として売却しましょう。処分費用を節約できるだけでなく、金銭的な利益を得ることが可能です。
しかし、金属スクラップの状態によっては、買取価格が安くなったり、そもそも買い取りができなかったりするケースもあります。ここでは、買取業者において金属スクラップを高く買い取ってもらうポイントを2つ紹介します。
金属スクラップの保存状態が悪いと、買取価格が下がる可能性があります。特に注意したいのが、銅線の買い取りを依頼する場合です。
銅線はサビや変色に弱いため、湿度がある場所や屋外で保管すると、急速に酸化が進んで品質が劣化する恐れがあります。銅線の買取価格は、表面の劣化(変色)や汚れの有無が大きく影響するため、保存状態に注意することが大切です。
その他の金属スクラップも、長期保管すると品質の劣化につながる恐れがあるため、なるべく早い段階で買い取りに出すことをおすすめします。
また金属スクラップは、買取対象の金属以外の不純物が混入していると、買取価格が下がります。表面に塗装や被覆、汚れなどが付着している場合は、キレイに落としてから買い取りに出すと、高価買取につながります。
また鉄や非鉄金属、プラスチックなどが混ざりあった、未解体・未選別の金属スクラップは雑品スクラップと呼んで区別され、買取業者によっては買取対象外です。金属スクラップは、できるだけ自分で仕分けしてから持ち込むようにしましょう。
金属スクラップは廃棄物ではなく、新しい金属製品の材料としてリサイクル可能な資源です。天然資源の乏しい日本において、限りある資源を有効利用する手段として、金属スクラップのリサイクルには大切な役割があります。
不要になった金属スクラップは、お近くの買取業者などで査定を依頼しましょう。金属スクラップの保存状態が良く、不純物などが混ざっていない場合は、高価買取が期待できます。
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