IV線を高価買取してもらう5つのポイントをわかりやすく解説

IV線は歩留まりが高く、かつメッキされているケースが少ないことから、金属買取業者などに持ち込むと高値で買い取ってもらえることがあります。
ただ、買取価格はIV線の状態や業者によって異なるので、査定を依頼するときは高価買取のコツや業者の選び方を押さえておきましょう。
今回はIV線の概要や特徴、買取相場、高価買取してもらうためのポイント、買取業者の選び方について解説します。

IV線の特徴

IV線の特徴は大きく分けて4つです。

耐久性が高い

電線の耐用年数は環境や使用状況などによって変わりますが、屋内配線用のビニル絶縁電線であるIV線は、屋外配線用に比べて寿命が長く、およそ20～30年持つと言われています。
一度配線すれば長持ちするため、メンテナンスの手間が掛からないところが利点です。

安全性

IV線は電気絶縁性に優れており、電気の流れを遮断しやすい性質を持っています。
そのぶん電気の輸送効率が高く、短絡（ショート）や漏電のリスクが少ないことから、安全に使える電線として住宅やビルなどにしばしば利用されています。

柔軟性

IV線は柔らかい性質を持っているため、配線の取り回しが容易です。
狭い場所や入り組んだ場所でも扱いやすいので、場所を選ばず使えるところが特徴です。

ローコスト

IV線は数ある電線の中でも比較的価格が安く、ローコストで使うことができます。
そのため、電線を大量に使う建築現場や工事現場などではコスト削減のためにIV線がよく用いられます。

IV線の買取相場はどのくらい？

IV線は広く普及している電線なので、市場の需要も高く、金属買取業者に持ち込めば高く買い取ってもらえる可能性があります。IV線の買取相場は、1kgあたり700円～1,100円程度です。（2024年7月現在）

ただ、実際の買取価格はIV線の状態や業者の査定基準などによって大きく異なります。そのため、同じIV線でも、査定に出す場所やタイミングが変わると価格に差が出ることもあるので要注意です。

IV線の買取価格に影響を与える要素

IV線の査定価格に影響を与える要素には以下のようなものがあります。

• 線の長さ
• 線の太さ
• 使用・未使用
• 業者の査定基準
• 市場ニーズ

IV線は一般的に線が長く、太いほど相場が高くなるのが一般的な傾向です。

また、IV線が使用済みなのか、未使用品なのかによる違いもあります。当然、未使用品である方が高値が付きやすいでしょう。

さらに、業者の査定基準による差もあります。金属買取業者はそれぞれ独自の査定基準を採用しているため、同じIV線を持ち込んだとしても、業者によって価格に差が開く場合が少なくありません。

他にも、IV線の市場ニーズがどれくらい高まっているかによって査定価格が左右されることがあります。

5つのポイントでIV線の高価買取について解説

IV線をできるだけ高値で買い取ってもらうためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ここではIV線の高価買取を実現するポイントを5つご紹介します。

新品・未使用の状態で売る

前述のとおり、IV線は未使用品の方が使用済みのものより高値で売れる傾向にあります。
未使用のまま放置しているIV線がある場合は、手を付けずにそのままの状態で査定に出すようにしましょう。

使用済みや古いものはスクラップ対応業者に持っていく

一般的なリサイクル店では、一度でも通電したもの、あるいは未使用でも型番が古すぎるものに関しては、買取を断られてしまうことがあります。そのため、使用済みや古いIV線に関しては、スクラップの買取に対応した業者に持ち込みましょう。

スクラップ対応業者はIV線そのものを再販するのではなく、その原材料である金属のリサイクルを主な目的として買い取っているため、中古品や古い線でも買取に応じてもらえます。

特にIV線はリサイクル率の高い銅の含有量が多いため、高値で売れる可能性があります。

付着物を取り除く

IV線に余計な付着物があると不純物とみなされ、査定額が下がってしまうことがあります。
そのため、IV線を査定に出すときは、なるべく被膜などの付着物を取り除き、ピカ線の状態で買い取ってもらいましょう。

被膜を取り除くときは、ニッパーや電工ナイフ、ワイヤーストリッパーといった道具を使用します。ただ、ニッパーや電工ナイフは扱いは難しく、被膜だけでなく中の芯線まで傷つけてしまうおそれがあります。

電線に傷が付くと査定が下がってしまうおそれがあるので、作業に慣れていない場合は被膜を挟んで引き抜くだけで剥くことができるワイヤーストリッパーを利用した方がよいでしょう。

相場が高いときを狙う

IV線の買取相場は日々変動しているため、短期間で買取価格が大きく変わる可能性があります。急いでIV線を処分したい場合は別ですが、そうでないのならIV線の買取相場が高いタイミングを狙って査定に持ち込むというのも一つの方法です。

なお、IV線の買取相場をチェックしたいときは、銅などの非鉄金属を専門としているLME（ロンドン金属取引所）や、LMEを基準にした国内銅建値などをチェックするとよいでしょう。

もちろん、金属買取業者に直接連絡し、買取相場を尋ねてもOKです。

なるべくまとめて査定に出す

IV線を売るときは、なるべくまとまった量を査定に出すのがおすすめです。大量のIV線を査定に出すと、業者とも価格交渉がしやすく、より高値を付けてもらえる確率が高くなります。

IV線の買取業者の選び方

IV線の買取価格は、業者によって大きく変わることがあります。なるべく好条件で買い取ってもらえるよう、買取業者を選ぶときは以下のポイントをチェックし、慎重に検討しましょう。

買取実績が豊富か

IV線を適切な価格で買い取ってもらうためには、持ち込んだIV線の価値を正確に見極めてもらわなければなりません。金属の価値を正しく見極めるには、豊富な知識とノウハウ、経験が必要不可欠なので、IV線を含む金属や電線類の買取実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。

買取実績の多さをチェックしたいときは、業者のホームページを確認するか、口コミ情報を調べたりするとよいでしょう。

ニーズに合った買取方法に対応しているか

IV線の買取は店頭への持ち込みが基本となりますが、近くに店がない場合や、大量のIV線を売りたい場合は自力で持ち込むのが難しいこともあります。そんなときは、店頭買取だけでなく、出張買取や宅配買取に対応した業者を選びましょう。出張買取なら業者が自宅まで査定に来てくれますし、宅配買取の場合も自宅まで集荷に来てもらえばIV線を外に持ち出す手間を省けます。

IV線を店頭に持ち込む手段がない場合は、出張買取や宅配買取に対応しているかどうかも業者選びの基準にしましょう。

個人での荷受けに対応しているか

金属買取業者の中には、業者が出す産廃廃棄物の買取にしか対応していないところもあります。個人の方がIV線を買い取ってもらうなら、個人・業者の双方の荷受けに対応しているところを選ぶ必要があるので、荷受けの条件について事前に確認しておきましょう。

複数の業者を比較する

持ち込んだIV線にどのくらいの価格が付けられるかは、実際に査定に出してみないとわかりません。より条件の良い業者に買い取ってもらいたいのなら、複数の業者に査定を依頼し、価格を比較してみましょう。

業者によってはWebやLINEなどから簡単に無料査定を申し込めるので、手軽に比較検討することができます。

IV線を売るときはコツを押さえて高値買取を目指そう

IV線はリサイクル率が高く、かつ市場のニーズもあるため、金属買取業者に持ち込めば高値で買い取ってもらえる可能性があります。IV線を査定に出すときは、新品未使用の状態で売る、使用済み品はスクラップ対応業者に持ち込む、付着物はなるべく取り除くなどの工夫を採り入れると、より好条件で売れる確率が高くなります。

また、業者を選ぶときは実績が豊富か、ニーズに合った買取方法に対応しているか、個人からの荷受けも受け付けているか、などを基準にして候補を絞り込むことが大切です。

株式会社JANKでは、IV線を含む電線や金属製品などの買取に対応しています。法人・個人両方からの荷受けに対応している他、出張買取にも応じていますので、不要なIV線の買取を検討されている方は、ぜひ株式会社JANKにお問い合わせください。