銅スクラップとは?高価買取のポイントや銅の性質を紹介

銅は電線やケーブル、自動車の部品など、身の回りのさまざまなものに使われている金属です。廃棄された銅は銅スクラップとして回収し、リサイクルすることができます。

銅スクラップには、ピカ線(ピカ銅)、銅細線、銅板、銅パイプ(銅管)、ナゲットなどの種類があり、買取価格もさまざまです。本記事では、銅の性質や銅スクラップの種類、高価買取のコツを紹介します。

銅スクラップとは?

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銅は身近な製品に使われている金属の一つです。例えば、電線やケーブル、自動車用の電子部品、CPUやコネクタ、半導体などの精密機器、エアコンなどの家電製品に銅が含まれます。

これまでは電子機器が用済みになったとき、電子機器に含まれる銅も廃棄され、市町村によって埋め立て処分が行われていました。しかし、2013年4月に小型家電リサイクル法が施行され、小型電子機器などに含まれる銅は再資源化されるようになりました。[注1]
このように電子機器などの廃棄品に含まれ、再資源化が可能な銅のくずのことを銅スクラップと呼びます。

環境省の令和5年版環境白書によると、2020年にリサイクルされた小型電子機器のうち、再資源化された銅スクラップの重量は約3,000トンです。[注2]
また電線や家電製品、自動車用の電子部品などに使われる銅線は、銅の純度が高いことから、ほぼ100%が銅スクラップとして再資源化されています。[注1]

銅はコモンメタルやベースメタルと呼ばれるほど需要がある金属です。金属スクラップの中でも、銅スクラップは買取価格が比較的高くなっています。不要な銅スクラップがある場合は、変色・腐食によって劣化する前に売却を検討しましょう。

[注1]環境省:「平成24年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」(参照2024-01-05)
[注2]環境省:「令和5年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」(参照2024-01-05)

銅スクラップの種類

銅スクラップといっても、さまざまな種類があるため、それぞれの違いや取り扱い上の注意点を把握しておくことが大切です。

銅スクラップの種類特徴
ピカ線(1号銅線)ピカ銅とも呼ばれ、一般的に断面の直径が1.3mm以上の銅線を指します。ただし、塗装やメッキ、はんだが除去されていないものはピカ線として扱われません。銅の純度が高いため、高価買取が期待できる銅スクラップの一つです。
銅細線(2号銅線)銅細線はピカ線よりも細く、一般的に断面の直径が0.35mm以上で1.3mm未満の銅線を束ねたものを指します。ピカ線と同様に高価買取が期待できますが、変色や腐食などの劣化に注意が必要です。
銅板銅板とは、銅をプレス加工する際に発生する端材や切り板のことを指します。主にタフピッチ銅や無酸素銅を加工する過程で発生し、純度が高い銅が含まれるのが特徴です。
銅パイプ(銅管)銅管とも呼ばれ、主に空調機器や水道に使用されています。銅スクラップとして需要があるのは、基本的に未使用で保存状態のよい銅パイプです。
ナゲット(赤ナゲット)赤ナゲットとも呼ばれ、被覆電線を米粒大に粉砕し、被覆材から銅スクラップを分離したものを指します。
銅ダライ(切粉)銅製品を加工する過程で生じたダライ粉(切粉)のことを指します。銅スクラップとして需要があるのは、鉄やアルミなどの金属の混入がなく、水分や油分が少ないものです。
故銅(下銅)銅スクラップの中でも、古いものや緑青がついたものは故銅と呼ばれます。経年劣化が激しいものは下銅(げどう)と呼ばれ、買取価格が低めです。

 
ピカ線や銅細線に分類される銅スクラップであっても、保存状態が悪いと変色・腐食が発生し、下銅としての取り扱いになります。高値がつく銅スクラップを下銅にしないためにも、銅の性質や特徴を理解し、きちんと保管することが大切です。

銅の性質や特徴

銅は導電性に優れ、身の回りの電子機器に広く利用されているコモンメタルの一種です。例えば、銅の電気を通しやすい性質を利用し、電線やケーブルの材料に使われています。

また銅は耐食性が高く、腐食に強い金属です。銅の表面にできた錆(緑青)は、鉄錆と違って表面を保護する機能があり、腐食の進行を遅らせる効果があります。そのため、銅は屋根(銅屋根)などの建材に使われることもあります。

ただし、銅スクラップとして売却する場合、表面に錆があると下銅として取り扱われる可能性があるため、保管中は注意が必要です。他の金属と同様に、銅は水や空気中の水分と反応して腐食するため、保管場所に水気がないか確認しましょう。

買取前に知っておきたい銅スクラップの高価買取のコツ

銅スクラップ

銅スクラップはほぼ100%リサイクルが可能だとされています。[注1]
そのため、スクラップ買取業者による買い取りも積極的に行われています。

銅は再生可能エネルギーの導入に欠かせない洋上風力発電や電気自動車の部品にも使われており、今後需要が増加するといわれる金属です。不要な銅スクラップがあれば、高価買取も期待できます。

ただし、全ての銅スクラップが高価買取されるわけではありません。ここでは、銅スクラップを買い取りに出す前に知っておきたい高価買取のポイントを2つ紹介します。

  • ピカ線は高価買取が期待できる
  • 結束するときはピカ線を使用する

 

ピカ線は高価買取してもらえる

銅スクラップの中でも、最も買取価格が高いのがピカ線です。しかし、断面の直径が1.3mm以上の銅線でも、以下の条件に該当する場合はピカ線として取り扱われません。

  • 塗装やメッキ、はんだが付着しているもの
  • 電線の被覆材を除去した剥き線以外の銅線
  • 銅線の中でも平角線に該当するもの
  • 保管状態が悪いもの

 
例えば、表面に塗装やメッキ、はんだが付着した銅線や、保管状態が悪く劣化を起こした銅線はピカ線として取り扱われず、買取価格が低下してしまいます。銅スクラップとして売却する予定のある銅線は、保管状態に注意して錆を予防しましょう。

また同じ銅線でも、電線の被覆材を除去した剥き線以外のものや、平角線に該当するものは並銅(なみどう)の扱いになります。ピカ線として売却することはできないため、どの買取品目に該当するか事前に確認してください。

結束するときはピカ線を使用する

もうひとつ注意が必要なのは、ピカ線を結束するときに使用する材料です。高価買取を期待する場合は、必ずピカ線を使用して結束しましょう。

ピカ線以外のもので結束すると、不純物が混ざった込銅(こみどう)の扱いになり、買取価格が低下します。鉄の針金、結束バンド、テープなどで結束すると買取価格の低下につながるため、買い取りに出す際は注意してください。

銅スクラップの高価買取なら、保管状態に注意しよう

銅スクラップとは、廃棄される電子機器に含まれ、再利用が可能な銅のくずのことを指します。特に電線に含まれる銅は純度が高く、ほぼ100%の割合で再資源化することが可能です。

銅スクラップといっても、ピカ線、銅細線、銅板、銅パイプ、ナゲットなど、さまざまな種類があります。スクラップ買取業者によって買取可能な品目が異なるため、事前にホームページなどで確認してください。

銅スクラップの中でも、ピカ線は高価買取が期待できます。ただし、劣化が激しいと買取価格が低下してしまうため、保管状態に注意しましょう。

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