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銅は私たちの生活の身近なところに存在する金属の一つです。100%リサイクル可能であることから、金属リサイクル業者による買取も行われており、適切な状態にしてまとめて売却すれば、高値で買い取ってもらえることもあります。
そこで今回は、銅の概要や特徴、銅合金の種類、銅の買取価格の相場、銅を買い取ってもらうときのポイントについて解説します。
銅とは、数ある金属のなかで最も歴史が古く、紀元前8000年前から利用されていたと言われている金属です。古来から現代に至るまで、さまざまな用途に銅が使われているのは、他の金属に比べて優れた特徴を持っているためです。
以下では銅の主な特徴を7つご紹介します。
導電率とは、液体中での電気の流れやすさを示す指標のことです。導電率が高いと、電気抵抗が少なくなるため、電化製品などのパーツで重宝されやすくなります。
金属の導電率は種類によって異なりますが、銅の導電率は100.0と銀(導電率105.7)に次いで大きな値となっており、しかも銀より安価であることから、電線などに多用されています。
熱伝導とは、固体や液体の内部において高温から低温へ熱が移動する現象のことです。熱伝導性が高いほど熱が伝わりやすいことを意味します。銅の熱伝導率は398W/(m・k)で、金やアルミニウム、鉄などよりも高い数値を誇っていることから、鍋やフライパンといった調理器具を筆頭に、熱交換器やエアコン、瞬間ガス湯沸かし器などに用いられています。
ただし、銅は熱に弱い性質を持っており、200度を超えると軟化するため、200度以下の環境下で使用するのが一般的です。
銅は柔らかい性質を持っているため、切削加工や圧延加工などの加工に適していることから、さまざまな用途に活用できます。
また、メッキやはんだ付けなどを容易に行えるところも利点です。
銅は耐食性が高く、鉄などの金属に比べると錆や腐食に強い傾向にあります。ただの水だけでなく、塩分を含む海水にも強いことから、船底にも多用されています。
銅は磁性を帯びない完全非磁性体なので、磁気厳禁の計測器や、防爆用工具などに用いられます。
銅には、水などに溶け出した微量の金属イオンが細菌類のはたらきを抑える微量金属作用が備わっています。
実証実験でもO157(腸管出血性大腸菌)の生菌数が大幅に減少したり、A型インフルエンザの感染性が不活化されたりしたことが確認されています。(※)
(※)日本金属屋根協会「銅の超抗菌性能について」p2
銅は金属のなかでも数少ない有色金属です。最初は赤橙色ですが、空気に触れて酸化すると褐色、暗褐色、黒褐色、緑青色とどんどん色調が変化するところが特徴です。
また、新しい銅は光沢もあることから、建築物の彩りになどに用いられます。
銅とその他の金属や非金属を混ぜ合わせた化合物を銅合金と言います。銅合金の種類は混ぜ合わせた物質によって複数に分かれており、特徴もそれぞれ異なります。
ここでは主な銅合金の種類と特徴をまとめました。
銅と錫(スズ)、亜鉛、鉛の四元素を主体とした銅合金のことです。割合としては、銅が60~65%、亜鉛が25~30%、鉛と錫がそれぞれ5~10%となっています。
錫の割合が多いほど硬度は高くなりますが、その反面、もろくなりがちです。逆に錫の含有量が少ないと柔らかくなり、広げたり伸ばしたりしやすくなります。硬さと強度こそ鉄に劣るものの、加工性の高さと鉄よりも錆びにくい性質があることから、硬貨(10円玉)や彫刻、鏡、バネなどに使われるほか、船舶のパーツにも用いられます。
色は錫の含有量によって異なり、少ない場合は赤銅色、多い場合は黄味が強くなり、一定量以上添加すると白銀色になるところが特徴です。
銅に亜鉛(含有量20%以上)を混ぜ合わせた銅合金のことで、別名黄銅とも呼ばれています。高い熱伝導性と柔らかい性質を持っていることから、加工性に優れており、水道の蛇口や金管楽器、模型、船底など幅広い用途に用いられます。
また、真鍮は合金の割合や酸化の程度によって色調が変わるところも特徴です。黄味を帯びた赤色から緑がかった黄色、赤みのある黄金色などさまざまな表情を見せてくれます。
この特徴を活かし、建物を彩ったり、アクセサリーに利用されたりしています。
銅を主体とし、10~30%の割合でニッケルを含む銅合金のことです。ニッケルの含有量が多いと銀白色になるため、昔から銀の代用品として多用されています。具体的な利用例は、硬貨(50円玉や100円玉)、ナイフ、フルートなどの管楽器などです。
また、耐食性にも優れていることから、復水器や熱交換器などのパーツとしても利用されます。
銅の比率が96%以上で、かつ前述した青銅や白銅に属さない銅合金のことです。銅以外に含まれる物質には、ジルコニウムやベリリウム、チタンなどがあります。
外からの力に対する耐久性(機械的性質)や耐熱性に長けており、さらに銅特有の加工性や導電性も兼ね備えていることから、スマートフォンなどの電子機器や自動車部品の原料などに利用されています。
銅の買取価格は、銅の質や買取に出すタイミング、業者の査定基準などによって異なります。そのため、一概にいくらと断言することはできませんが、銅や銅合金ごとの買取価格の相場は以下のとおりです。
ピカ線とは電線から被膜を除去し、銅を取り出したものです。経年劣化したものや、光沢がなくなってくすんだものはピカ線2号(上銅)となり、単価もやや下がります。
並銅は上銅よりさらに質や純度が低いものです。エアコンの配管や厚さ5mm以上の銅板などがこれに該当します。
なお、上記はあくまで目安であり、銅の状態などによって実際の相場は変動します。そのため、銅の最新の買取相場を知りたい場合は、金属買取業者に問い合わせてみるとよいでしょう。
銅を業者に買い取ってもらう際に知っておきたいポイントを3つご紹介します。
銅を売る際、他の金属と一緒くたにしたり、他の物質が付着した状態で査定に出したりすると、査定価格が下がる原因となります。銅と一緒に他の金属も売りに出す場合は、あらかじめきちんと仕分けしておきましょう。
また、樹脂など余計な不純物が付着している場合は、できる限り取り除いて純度の高い状態にしておくと査定でプラスになります。
銅の買取相場は日々変化するため、同じ銅を売りに出したとしても、タイミングによって価格に差が出ることがあります。今すぐ銅を処分したいというのでなければ、日頃から買取相場をチェックし、相場が高くなったタイミングで査定に出すことをおすすめします。
銅に限らず、金属はなるべくまとまった量を査定に出した方が業者と価格面で交渉しやすくなります。また、業者によっては買取量の下限が決まっており、1kgから買い取ってもらえるところもあれば、10kg以上でないと買取不可というところもあります。
ある程度まとまった量を売りに出した方が業者の選択肢も増え、より有利に売却することができるでしょう。
銅は導電率や熱伝導性、耐食性が高く、さらに加工しやすい性質を持っていることから、さまざまなものに使用されています。そのぶん市場ニーズも高く、いらない銅を売りに出せば高値で買い取ってもられる可能性大です。
銅の買取価格は種類や質、売りに出すタイミングによって異なるので、仕分けや不純物の除去をしっかり行う。適切なタイミングで売るなどのポイントを押さえて査定に出すことをおすすめします。
株式会社JANKでは、銅や銅合金の買取を承っています。店頭買取はもちろん、希望に応じて出張買取にも対応しているので、不要な銅線や銅管などの処分にお困りの方は、ぜひ株式会社JANKをご利用ください。
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