ピカ線とは?特徴や高価買取のポイントを紹介

ピカ線とは雑線から被膜を除去した銅線の中でも、1本の断面直径が1.3mm以上でサビや塗装の付着していないものを指します。銅の純度が高く、金属スクラップの中でも高額買取の対象品目です。

本記事では、ピカ線とは何か、特徴や高額買取のポイントを紹介します。併せて、他にも買取対象になる銅線も紹介しますので、記事を参考に、不要な金属があるときは捨てずに買取業者に査定を依頼しましょう。

ピカ線とは?

ピカ線とは銅線の一種で、CVケーブルなどの雑線からポリエチレンなどの絶縁材料(被膜)を除去したものです。銅本来の美しい光沢から「光(ひかり)線」や「ピカ銅」「光特号銅線」「一号銅線」「特一号銅線」などとも呼ばれています。

ピカ線は銅の純度が高く、スクラップ買取で高額査定が期待できる項目です。ただし、銅が劣化してしまうとピカ線ではなく、「くすみ線」など、別の査定項目になってしまうため、品質の良い状態で買取に出すようにしましょう。

他にもある?ピカ線以外の銅の種類

銅線は配線や配電のために、家電から工業施設に至るまであらゆる場所で使われています。銅はリサイクル率が高く、スクラップ買取では、ピカ線以外の銅線や銅そのものも買取項目です。ピカ線以外の銅線の種類を紹介します。

一本線(銅率80%以上)

一本線はCV線やIV線、HIV線などの被膜を剝いでいない銅線で、単線の断面直径が1.3mm以上、銅の重量割合(銅率)が80%以上のものです。なお、錫メッキやエナメルの被膜線は該当しません。一本線の中でもCV線は単芯が60sq以上のものなど、線により買取基準が異なることもあります。

銅率が80%以下のものは、雑線A特(銅率75%)、雑線A・三本線(銅率60%)など、別の項目で査定されます。銅率の含有量が高いほど高額買取の対象です。

2号銅線

2号銅線(銅細線・ピカ線(細)・旧1号銅線)は被膜を剥がした銅線のうち、単線の断面直径が0.35mm~1.3mmのものです。ピカ線よりも細く、くすみや酸化、表面塗装、不純物が見られるものも含まれます。2号銅線はさらに「くすみ線」や「焼き銅線」など細分化されるため、判別が難しいときは専門家に確認しましょう。

銅パイプ(皮付き)

銅パイプ(皮付き)は、エアコン設置時に使用される断熱材が巻かれたエアコン配管です。「皮銅」「皮付き銅」「クーラーパイプ」と呼ばれることもあります。買取では、鉄などの異物を除去して皮と銅配管だけにする必要があります。また、皮が厚いと銅の歩留まり(銅の含有率)が悪いため、減額対象です。

銅の種類をさらに詳しく知りたい方は「銅線の種類や買取価格の相場について徹底解説」をご覧ください。

ピカ線の特徴

ピカ線とは?特徴や高価買取のポイントを紹介_解説イラスト

銅線にはさまざまな種類があるものの、ピカ線は銅の純度が高く、1.3mm以上の太さのもののみが該当します。そのため、査定基準では、以下の特徴を全て満たしていることが必要です。

  • より合わせた銅線の1本の断面が1.3mm以上あるもの
  • 電線など使われる雑線の被膜を除去したもの
  • 表面にエナメルなどの塗装がされていないもの
  • 油や紙などの付着物・不純物がないもの
  • 銅が劣化していないもの
  • 平角線ではないもの

 
線が細かったり、劣化が進んでいたりすると、ピカ線ではなく他の査定項目での取引となるため注意しましょう。なお、ピカ線として判断する基準はそれぞれの業者により若干異なります。

より合わせた銅線の1本の断面が1.3mm以上あるもの

ピカ線は銅線を何本かより合わせてできたもので、そのうちの単線の断面直径が1.3mm以上(特号は1.6mm以上)なければいけません。

より合わせた銅線であっても、バラバラにしたうちの1本の断面直径が1.3mmよりも小さい細物や毛線は、他の査定品目で取引されます。

電線など使われる雑線の被膜を除去したもの

雑電線のままでは、「並銅」や「込銅」など別の査定項目になってしまいます。ピカ線として売却したいときは、絶縁材料などの外側の被覆を除去した“剥き線”にしましょう。

なお、雑電線は主にIV線、VVF線、CV線、VVR線が該当します。DV線は、銅以外の成分を添加していることがあるため、「並銅」で買い取られる傾向です。

表面にエナメルなどの塗装がされていないもの

太さを満たした銅線であっても、以下のような表面塗装がされているものはピカ線にはなりません。

  • 錫(すず)メッキ:錫引線
  • エナメル加工:エナメル線
  • 亜鉛

 

油や紙などの付着物・不純物がないもの

表面塗装以外に以下のような付着物・不純物があるものも、ピカ線以外での買取となります。

  • 被覆の残りが付着している
  • インクなどで塗装されている
  • 油や紙、膜などが付着している
  • 表面を焼いている
  • 圧着端子が混ざっている
  • 汚れが付着している

 
不純物が多いと、買取価格が下がるため注意しましょう。

銅が劣化していないもの

銅が劣化し光沢のなくなったものや、変色、腐食しているものは、「くすみ線」など、別の査定項目で取引されます。銅は劣化が進みやすいため、ピカ線で買い取ってほしいときは保管方法に注意しましょう。

平角線ではないもの

高圧トランス(変圧器)などに使われている平角線は、ピカ線ではなく「並銅」などで取引されます。なお、エナメルのような加工がされているものは、並銅にならないため別の買取項目で査定します。

ピカ線の高価買取ポイント

袋に詰められた様々な銅線

ピカ線は銅含有量が高いことから、銅の中でも高額買取の対象です。しかし、その分品質の高さが求められるため劣化する前に買い取ってもらう、ピカ線のみを分類して査定を依頼するなどいくつかポイントがあります。

劣化する前に買取を依頼する

ピカ線は銅の純度が高く、酸化が進んでいないものが該当します。少しでも劣化が進み表面がサビてしまうと、2号銅線など、査定項目が変わってしまい買取価格も低下するため注意しましょう。ピカ線があるなら、できるだけ早めにスクラップ買取業者に査定を依頼するの高額査定のポイントです。

保管するときは酸化を防ぐ

買取まで時間がかかるときは、ピカ線が劣化しないように細心の注意を払って保管しましょう。

【ピカ線の保管方法】

  • 乾燥していて通気性の良い場所を選ぶ
  • 傷や汚れが付かないようにする
  • 直射日光の当たらない暗所に保管する

 
銅は水や空気だけでなく、紫外線でも劣化が進みます。また、傷や汚れも買取価格に影響するため、屋内の湿度を一定に保てる暗所に保管するのがおすすめです。

ピカ線のみに分類して査定を依頼する

ピカ線と他の銅線が混ざっていると、分類の手間がかかるため込銅など、別の買取項目で査定されることがあります。また、分類していれば、ピカ線をどの程度持ち込んだかすぐに分かり、価格交渉もしやすくなります。

一定量をまとめて持ち込む

スクラップの買取では、少量を複数回に分けて持ち込むよりも、一定量を一度に査定に出した方が高額で買い取られやすくなれます。また、可能であれば、定期的に定量のピカ線の買取を依頼するのがおすすめです。

ピカ線は高額買取の対象!不要になったら査定を依頼しよう

ピカ線とは、雑線の被膜を除去したもののうち、単線の断面直径が1.3mm以上あり、銅の純度が高いものです。高額買取の対象品目ではあるものの表面塗装があったりサビたりすると、別の項目で査定されるため、早めに買取を依頼するのがポイントです。

株式会社JANKでは、東京都と埼玉県でスクラップの買取事業を行っています。ピカ線はもちろん、他の銅線や銅、鉄、アルミニウムなどの買取も行っていますので、不要な金属スクラップがあるとき捨てる前にぜひ株式会社JANKまでお問い合わせください。

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