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廃電線は皮つきでも買い取ってもらえます。しかし、銅の純度が高く単線の太さが1.3mm以上あるものは、皮をむくことで「ピカ線」として査定されるため、高額買取が期待できす。廃電線の皮は、機械だけでなく手作業でもむくことができるため、ピカ線の可能性があるものはむいて査定に出してみましょう。
本記事では、皮をむいた方がよい廃電線の特徴、皮むきの方法、皮むき時の注意点を解説します。
廃電線の皮は、機械やカッターナイフなどを使い、自分でむくことも可能です。
電線は、電気を通すための導体を絶縁体の被膜で覆った構造になっています。導体には銅やアルミニウムなどの有用金属が使われ、被膜の素材はポリエチレンやビニルなどです。スクラップの買取では、この被膜部分を「皮」と呼びます。
廃電線の皮をむいた状態で査定を依頼すると、高額買取につながることがあるため、余分な皮を除去するのがおすすめです。なお、手作業では労力がかかるため、「皮をむいた方が高額査定につながる廃電線」に絞って作業を進めるとよいでしょう。
皮をむいて査定を依頼した方がよい廃電線に「ピカ線」があります。ピカ線とは、以下の特徴を全て満たす銅線のことで、買取価格は1kgあたり1,540円(税込)(2024年5月26日現在)と、スクラップの中でも高額買取の対象品目になっています。
【ピカ線の特徴】
ピカ線は、より合わさった銅線1本あたりの太さが1.3mm以上なければいけないので、これよりも細いものは皮をむかずにそのまま買取を依頼すると手間が省けます。スクラップ買取業者では、廃電線の皮がついていてもダスト引きをした上で、買取に対応しているのでそのまま持ち込んで問題ありません。
廃電線の皮をむく手順は以下のとおりです。
銅の品質を保つためにも、むき終わったら早めにスクラップ買取業者に査定を依頼しましょう。
銅線単線の断面直径が1.3mm以上ありそうなものは、作業がしやすいようにあらかじめ適当な長さにカットします。ピカ線は銅線の太さに決まりはあるものの、長さに決まりはないのでカットしても問題ありません。道具は、ケーブルカッターやボルトクリッパー、高速カッターなどがあると便利です。
機械に通すのであれば1m、手作業なら30cm程度にするとよいでしょう。カットしたときにクセを直してまっすぐな状態にしておくと、作業しやすくなります。端子などがついているときは一緒に外しておきましょう。
カットが終わったら、機械または手で廃電線の皮をむいていきます。廃電線の量により、適した方法を選びましょう。
廃電線がkg単位であるときは、電線皮むき機のような専用の機械を使うのがおすすめです。投入口を廃電線の太さに合わせて流すだけで、ものの数秒で皮に切り込みが入ります。
機械から出てきた廃電線は、手で簡単に皮と銅線に分けられるので、それぞれ分けて保存袋などに入れましょう。なお、電線皮むき機は専門店以外に通信販売などでも購入できます。
手で廃電線の皮をむくときは、カッターナイフで切り込みを入れ、そこから被膜を剥がしていきます。皮が硬いと作業しづらいので、少し温めると柔らかくなりむきやすくなります。量が多いなら、電動のケーブルストリッパーやワイヤーストリッパーがあると、作業しやすいでしょう。
むき終わった銅線は、サイズや状態により分けてまとめましょう。ピカ線とそれ以外の銅線が混ざっていると、ピカ線以外の項目で査定されて買取価格が下がる恐れがあるためです。サイズでまとめる以外に、サビや変色がある銅線もピカ線としては査定されないため、別の袋などに分けておきます。
皮むきが終わった銅線は、早めにスクラップ買取業者に査定を依頼しましょう。銅は酸化が早いため、むいてから放置するとサビで変色し、買取価格が下がることがあります。
買取業者によっては出張買取にも対応しています。銅線の量が多かったり、買取に持っていく時間がなかったりするときは、現地まで買取に来てもらうのも方法です。
もし、保存する必要があるときは、次に紹介する注意点を参考に、できるだけ銅の劣化が進まないようにしてください。
廃電線の皮むきをするときは、機械であれば故障に、手作業であればケガに注意して作業を進めましょう。ピカ線や他の銅線を長期間保管すればサビが生じる恐れがあるので特に注意が必要です。なお、買取業者によっては、銅以外の電線の買取に対応していないこともあります。
端子などの付き物がある状態で機械に入れると、中で詰まったり、故障したりする恐れがあります。このため、機械で皮むきをするときは、あらかじめ障害になりそうなものは除去しておきましょう。なお、モルタルや油、セメントなどが付着した電線は皮むきできないことがあります。
廃電線によっては皮が厚く、カッターナイフで切れ目を入れるとしてもある程度力をかけなければならないこともあります。作業をするときは滑り止めのついた軍手を着用し、疲れたら休憩をするなどしてケガをしないように注意しましょう。
むいた後の銅線をすぐに売却できないときは、できるだけ酸化しないように保管しましょう。銅は水や空気だけでなく、薬品や紫外線などに触れても酸化が進みます。
このため、保管場所は、雨や湿度を避けられる室内がおすすめです。可能であれば、湿度が適切に維持された暗所で保管し、新聞紙などで包んで袋に入れたり、シートをかけたりして、汚れなどがつかないようにしましょう。
買取業者によって異なるものの、廃電線は導線が銅でできているものを買取対象にしていることが多いです。このため、光ケーブルのように廃棄物が含まれる線は荷受不可のこともあります。また、銅の含有量があまりにも低い線も、買取対象外となることがあります。
どのような線が買取対象か知りたいときは、事前にスクラップ買取業者に問い合わせたり、メールなどで査定を依頼したりするとよいでしょう。
廃電線は機械や手作業で周りの皮(被膜)をむくことができます。特に、導線が1.3mm以上あり銅の品質が高いなら、皮をむくことで「ピカ線」として査定されるため、高額買取が期待できます。ただし、銅は酸化しやすいのでむいたら保管せず、すぐに買取に出すのがおすすめです。
東京都と埼玉県でスクラップの買取を行う株式会社JANKでは、ピカ線だけでなく、銅・鉄・アルミニウムなど、さまざまな金属や家電の買取を行っています。法人・個人問わず荷受けに対応しておりますので、不要な廃電線の処分にお困りの際はぜひ株式会社JANKまでお気軽にお問い合わせください。
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