鉄ホイールの高価買取のポイントや処分するときの注意点を解説

タイヤ交換や車の買い替えをすると、予備の鉄ホイール（スチールホイール）が不要になる場合があります。鉄ホイールは粗大ごみに出せないため、処分に困っている人もいるのではないでしょうか。

実は、鉄ホイールは専門業者などに買い取りを依頼することが可能です。鉄ホイールの状態や売るときの工夫によって、高価買取も期待できます。不要な鉄ホイールの処分に困ったら、買い取りを依頼してみましょう。

本記事では、鉄ホイールを高価買取してもらうためのポイントや、処分する際の注意点を解説します。

鉄ホイール（スチールホイール）を高価買取してもらうためのポイント

車の鉄ホイールは、タイヤ・ホイールの買取専門店などに買い取りを依頼できます。鉄ホイールはかさばるため、保管場所を探すだけでも一苦労です。鉄ホイールの処分に困ったら、まず買い取りに出すことを検討しましょう。

鉄ホイールの買取価格は、ホイールの状態や売り方によって大きく変わってきます。鉄ホイールを買い取りに出す前に、高価買取が狙える4つのポイントを確認してください。

• 大量持ち込みの場合は鉛のバランスウェイトを外す
• 2本か4本のセットでまとめ売りする
• ラベルは剥がさずそのままで売る
• 保管状態に注意してサビや汚れを予防する

大量持ち込みの場合は鉛のバランスウェイトを外す

タイヤのホイールには、ダスト（付物）と呼ばれるさまざまな付属品が付いています。例えば、ホイールの内側に取り付けられた、バランスウェイトと呼ばれる錘（おもり）もその一つです。

バランスウェイトには、鉛や亜鉛などの素材が使われていることがあり、金属を精錬する際に不純物となります。買取専門店に鉄ホイールを大量に持ち込む場合は、あらかじめバランスウェイトを外しておくと、買取査定時に有利になる可能性があります。

2本か4本のセットでまとめ売りする

鉄ホイールは一本ずつバラ売りするのではなく、2本か4本のセットでまとめ売りしましょう。鉄ホイールを購入する方は、車のタイヤを全部入れ替えられるよう、2本または4本でまとめ買いすることが一般的です。中古タイヤの販売店を見ても、タイヤは2本や4本のセットで販売されています。

鉄ホイールを買い取りに出す場合は、まとめ売りすることで買取価格アップが期待できます。

ラベルは剥がさずそのままで売る

新品タイヤを買い取りに出す場合、ラベルやシールが残っている場合があります。ラベルは剥がさず、そのままにして売るのが鉄ホイール (スチールホイール) の取り扱い条件です。

タイヤのラベルやシールが残っていると、タイヤが新品であることを証明できます。タイヤの買取査定の際にラベルの有無をチェックする専門店もあるため、ラベルはできるだけ剥がさずそのままにしておきましょう。

保管状態に注意してサビや汚れを予防する

タイヤやホイールの保管状態も買取価格に影響するポイントです。鉄ホイールの買い取りの場合、ホイール表面にサビがないか、油や汚れが付着していないかなどの項目が査定の対象となります。

ホイールの傷やヒビ、曲がりなどは対処するのが困難ですが、表面の汚れやホコリは洗浄すればキレイに落とせます。鉄ホイールはなるべく洗浄、拭き上げを行ってから買い取りに出しましょう。

また鉄ホイールのサビ防止のため、濡れた場所や湿気が多い場所に保管するのは避け、必要な場合はコーティングを行いましょう。アルミやマグネシウムのホイールと比べて、鉄ホイールはサビやすいため保管状態に注意する必要があります。

買取以外で鉄ホイール（スチールホイール）を処分する方法

タイヤ・ホイールの買取専門店以外にも、鉄ホイールを処分する方法は3つあります。

• カー用品店やガソリンスタンドに回収を依頼する
• 鉄スクラップ（鉄くず）として売却する
• フリマアプリやネットオークションで売却する

例えば、お近くのカー用品店やガソリンスタンドで鉄ホイールを回収してもらうことが可能です。また鉄ホイールの状態が悪く、車のタイヤとして買い取りに出すのが難しい場合は、鉄スクラップ（鉄くず）として売却する方法もあります。

それぞれのメリット・デメリットを知って、自分に合った処分方法を選びましょう。

カー用品店やガソリンスタンドに回収を依頼する

不要になったタイヤホイールは、カー用品店やガソリンスタンドに回収を依頼できます。特にアルミ製のホイールは、アルミスクラップとして再資源化することが可能なため、状態がよいものなら買い取りも可能です。

鉄ホイールの場合、アルミスクラップよりも単価が安いため、店舗によっては回収を断られる可能性があります。またタイヤ付きの鉄ホイールは取り外し料が別途かかります。

鉄スクラップ（鉄くず）として売却する

鉄ホイールの回収を断られたら、鉄スクラップとして売却することを検討しましょう。スクラップ買取業者は、鉄ホイールを含む鉄くずや鉄スクラップの買い取りも行っています。買取業者によっては、タイヤが付いたままの鉄ホイールの買い取りも可能です。買取価格は鉄スクラップの相場によって変動するため、事前に買取業者に問い合わせましょう。

フリマアプリやネットオークションを利用する

フリマアプリやネットオークションを利用し、個人で鉄ホイールを売却する方法もあります。状態のよい鉄ホイールであれば、買い手次第で高額で売れる可能性もあります。

ただし、自分で商品を出品する手間や、梱包して発送する手間がかかるのがデメリットです。また買い手が見つかるまで時間がかかるため、すぐに鉄ホイールを処分したい人には向いていません。

鉄ホイール（スチールホイール）は自治体で回収してもらえる？

鉄ホイールを処分する場合、自治体の不燃ごみや粗大ごみに出そうと考える人もいるかもしれません。しかし、鉄ホイールは原則として、自治体で回収することができません。

市町村などが収集するごみのうち、処理が困難なものを適正処理困難物（処理困難物）と呼びます。例えば、東京都港区では、以下のごみを処理困難物として挙げています。［注1］

• 灯油・ガソリン・エンジンオイルなど
• 化学薬品など
• 塗料
• 自動車・オートバイの部品やバッテリー
• タイヤ
• カセット式以外のガスボンベ

鉄ホイールを含むタイヤは適正処理困難物に含まれるため、原則として自治体に回収してもらうことはできません。鉄ホイールを不燃ごみや粗大ごみとして出すと、不法投棄とみなされる可能性があります。

どうしても鉄ホイールをごみとして処分したい場合は、市町村のホームページなどを確認し、自治体と連携する廃棄物処理業者に連絡しましょう。

［注1］東京都港区：「危険物・その他の処理困難物」（参照2024-01-05）

鉄ホイール（スチールホイール）は4つのポイントで高価買取が可能！

鉄ホイールの処分に困ったら、専門業者に買い取りを依頼しましょう。高価買取を狙う場合は、ラベルやシールを剥がさず、2本か4本のセットでまとめ売りすることをおすすめします。またタイヤ付きの鉄ホイールの場合、ゴムが劣化すると買取価格が下がるため、なるべく早く買い取りに出すのがポイントです。

その他に鉄ホイールを処分する方法は、カー用品店やガソリンスタンドで回収する方法や、鉄スクラップとして売却する方法などがあります。鉄ホイールは適正処理困難物に含まれるため、自治体に回収してもらうことはできません。鉄ホイールを不燃ごみや粗大ごみとして処分すると、不法投棄に当たる可能性があるため注意しましょう。