銅線の種類や買取価格の相場について徹底解説

銅を素材とした針金を銅線と言い、LANケーブルや電線、エアコン配管など身の回りのさまざまな設備に使われています。銅はリサイクル率が高くスクラップとしての買取対象となっているため、不要な銅線があるときは買い取りを検討しましょう。なお、買取価格は銅線の種類や腐食の程度、不純物の量により異なります。

本記事では、そもそも銅線とは何か、種類や買取価格の相場を解説します。

銅線とは?

電気工事のケーブルの束

銅線とは、金属の“銅”が材料になっている針金のことで、LANケーブルなどを想像すると分かりやすいでしょう。上記のような電気を通すための線(導体)は、純粋な銅を中心に、電気を通さないポリ塩化ビニルやポリプロピレンなどの複数の素材を組み合わせて作られます。

銅は電気を通す金属(銀や金、鉄、アルミニウムなど)の中でも通電性が高く安価でサビにくいなど、化学的安定性が優れている点が特徴です。また、柔らかく加工がしやすく、色の種類が豊富で仕上がりが美しいことから、私たちにとって身近な多くの製品に使われています。

銅線の用途

銅線は電流を流すだけでなく熱伝導などの特性もあります。このため、通信やネットワーク、暖房設備や電子機器まで、幅広い用途があります。具体例は以下のとおりです。

  • 電子機器の電気回路:テレビやパソコンなどの電気回線。
  • 家庭用電気配線:家庭内で使う電気器のスイッチや電源口の配線。
  • アンテナ:電波伝送に使用されるアンテナ。
  • 電気モーター:モーター内の配線。
  • 配電システム:工場など大規模施設の配電システム。

 

使い終わった銅線の処分方法

銅線は家庭内か企業内かを問わず、あらゆる設備に使われているため、使用後の破棄方法に悩むこともあるでしょう。廃棄方法は以下の2つが考えられます。

  • ゴミとして処分する
  • 買取業者に買い取ってもらう

ゴミとして処分する場合、家庭から排出されたものは基本的には不燃ごみですが、30cmを超えるなど大型の場合は粗大ごみで処理します。なお、詳しい処理方法は各自治体の指示にしたがってください。

一方、事業所から排出された銅線は、産業廃棄物扱いとなるためマニフェストを発行するなど、適切な方法で処理しなければいけません。

銅線は買い取りの対象

不要な銅線はゴミとして捨てる以外に、買取業者に買い取ってもらうことも可能です。銅くずはほぼ100%リサイクルされており、銅線や銅製品など再利用先が多くあります。

このためスクラップ買取業者でも、銅線は高額買取の対象品目です。銅線をゴミとして破棄すれば手間もコストもかかってしまい、再利用も難しいでしょう。業者に買い取ってもらえば、処理の手間もかからず売却代金も受け取れ、リサイクルの促進にも役立つためおすすめです。

関連記事:銅スクラップとは?高価買取のポイントや銅の性質を紹介

9種類の銅・銅線について徹底解説

銅線の種類や買取価格の相場について徹底解説_解説イラスト

ここからは銅や銅線の種類を9つ紹介します。なお、買取対象の銅や銅線は各買取業者により異なります。今回紹介するもの以外も買い取ってもらえる可能性があるため、事前に確認しましょう。

1号銅線(ピカ線・光線・銅線)

1号銅線とは、外側を覆うプラスチックなどの被膜を剥がし、銅線のみを取り出したものです。なかでも、銅線の断面の直径が1.3mm以上の厚さがあるものを1号銅線と言い、それ以下のものは含まれません。銅の美しい光沢からピカ線や光(ひかり)線とも呼ばれています。高圧電線などに使われることが多く、数本束ねたものがほとんどです。

2号銅線(銅細線・ピカ線(細))

2号銅線は被膜を剥がした銅線の中でも、1号銅線よりも細いものを指します。銅線の断面の直径が0.35mm以上1.35mm未満のものを指すことが多く、純度が高い傾向です。なお、くすみ線や焼き銅線など種類が多いため、分からないときは専門家に確認しましょう。1号銅線同様、束ねているものが多くなります。

上銅(新切上銅・上故銅)

上銅とは、銅の純度が99.5%以上で他の金属が混ざっていない銅スクラップです。水道用銅パイプなどの未使用品や、工場の製造過程で生じるプレスくずなどが該当します。表面が劣化し質が落ちると並銅や下銅として扱われることもあるため、保管状態に注意しましょう。

並銅(故銅・銅スクラップ)

並銅は、不純物を含まない使用済みの銅スクラップです。古い住宅の屋根材などに使われることがあり、銅スクラップの多くが並銅か下銅に分類されます。不純物を含む場合、ダスト引きや単価引きにより買取価格が下がります。

下銅(鉛引き銅釜・下故銅)

下銅とは、使用済み銅スクラップの中でも若干の不純物を含む、または腐食が多いものです。例えば、銅窯に鉛を使っているものや、溶接カ所があるクーラーパイプなどが挙げられます。不純物の程度によっては銅として扱われないこともあります。

電線屑(ケーブル・廃棄電線)

銅線の中でも、ビニール樹脂に覆われた状態のままのものを電線屑と言います。被膜を剥がすと1号銅線になることが多いものの、中の銅がサビていれば評価額は下がります。被膜を剥がし太さ別に分類すると、高額買取につながりやすいです。

雑線(LANケーブル・電線くず)

細い家電線やLANケーブルなど、銅の割合が低いものを雑線と言います。工場や家庭を問わず発生しやすく、買取価格を上げたいときはプラスチックなどの不純物を事前に取り除くのがポイントです。

銅ブスバー

銅ブスバーは、高圧変電設備の電極などに使われるものです。設備関係の事業所で生じることが多く、純度の高いものほど買取価格が上がります。くすみや塗装などの不純物を含むと価格評価が下がるため注意しましょう。

ナゲット

ナゲットとは米粒大の銅の塊です。被膜がついたままの銅線を粉砕機にかけ樹脂と分離し、銅だけを取り出すことで得られます。なお、メッキ線や雑線を粉砕して取り出したものは雑ナゲットと呼ばれます。品質によっては高額買取の対象です。

銅線の買取価格相場

種類別の銅線の買取価格相場は以下のとおりです。(2024年3月現在)

銅線の種類kgあたりの買取価格(税込)
1号銅線940~1,100円
ピカ線(断面直径1.6mm以上のもの)約1,220円
Fケーブル約520円
銅パイプ(皮付き)約580円
家電線約320円
銅管などで腐食や付き物がないもの(1号銅)約1,160円
銅管などで汚れがなく多少の付き物があるもの(2号銅)約1,150円

なお、買取価格は銅の状態や数量により変動します。このため、査定前に不純物を取り除く、劣化する前に早めに売却する、まとめて査定に出すことが高額買取につなげるポイントです。

また、店舗により買取価格が異なるため、査定は複数の店舗に依頼した方がよいでしょう。さらに、銅の価格は銅相場にも左右され日々変動しています。最新の相場を確認したいときは買い取りを行っている店舗に事前に確認しましょう。

関連記事:銅や銅線の買取価格と高価買取のポイント

不要な銅線は捨てずに買い取ってもらうのがおすすめ!

銅を原料とする銅線は、家庭用か工業用かを問わず、多くの機器や設備で使われています。不要になればゴミとして破棄できるものの、スクラップ買取業者では高額査定の対象となることもあるため、買い取ってもらうのがおすすめの方法です。

スクラップや家電の高額買取を行う株式会社JANKでは、ピカ線や家電線など、銅スクラップの買い取りを実施しています。法人・個人を問わず荷受けに対応しておりますので、不要な銅線があるときは、ぜひお気軽に店舗またはWeb・LINEからお問い合わせください。

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