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引越しや大掃除をするとき、処分に困るものの一つがアルミサッシです。アルミサッシを自治体の粗大ごみに出して処分していないでしょうか。
実は、アルミサッシはスクラップ買取業者に売却し、アルミスクラップとして再資源化することが可能です。本記事では、アルミサッシの処分方法や買取方法を詳しく解説します。
アルミサッシとは、金属部分がアルミニウムでできたサッシ(窓枠)を指す言葉です。
昔の日本家屋では、サッシの代わりに格子や障子が利用されてきました。また明治以降、ガラス戸が一般家庭に普及してからも、窓枠は木製や鉄製のものが主流だったといわれています。
アルミサッシが日本で普及したのは、実はごく最近のことです。アルミサッシに使われるアルミは加工しやすく、軽くて丈夫という特徴があります。そのため、日本は先進国の中でも、アルミサッシの普及率が高い国だといわれています。
アルミサッシに使われるアルミは、純粋なアルミニウムではなく、合金が一般的です。アルミサッシのアルミは6063や63(ロクサン)と呼ばれ、主に建具に利用されています。
アルミサッシに使われるアルミの特徴は以下のとおりです。
またアルミニウムは毒性がなく、リサイクルしやすいのも特徴です。使用済みアルミサッシとして、6063合金のリサイクルも積極的に行われています。リサイクルされた6063合金は、アルミサッシなどの建具や、熱伝導率の高さを活かしてアルミヒートシンク(放熱板)などの製造に利用されます。
アルミサッシには、アルミ製の窓枠の部分以外にも、さまざまな部品が付いています。例えば、窓枠をとめるネジやクギ、滑り止めのプラスチック部品、タイヤ(戸車)、カギなどの部品です。こうした部品のことを付き物(ダスト)といいます。
アルミサッシの付き物が残っているかどうかは、アルミサッシを金属スクラップとして売却する際に重要です。アルミサッシを買い取りに出すときのポイントは、後の項目で詳しく解説します。
アルミサッシをごみとして処分する場合、分類上は粗大ごみになります。自治体の戸別収集を利用するか、ごみ処理施設に直接搬入することでアルミサッシを処分可能です。また住宅リフォームでアルミサッシを交換した場合は、古いアルミサッシをリフォーム業者に引き取ってもらうこともできます。
ここでは、アルミサッシの3つの処分方法を解説します。
不要になったアルミサッシは、自治体の戸別収集に出し、粗大ごみとして処分することが可能です。細かな手順は自治体によって異なりますが、以下の流れで戸別収集を申し込むことができます。
戸別収集なら、自治体がアルミサッシを直接回収に来てくれるため、手間をかけずに処分することが可能です。ただし、戸別収集の日程は自由に決められず、予約状況によっては収集日まで時間が空いてしまうケースも珍しくありません。そのため、アルミサッシをすぐに処分したい方は別の方法を選ぶ必要があります。
アルミサッシは自治体のごみ処理施設に直接搬入して処分することもできます。粗大ごみの収集日が都合に合わない場合や、アルミサッシをなるべく早く処分したい場合に向いている方法です。
ただし、アルミサッシの重量によって、搬入作業が大変になる可能性があります。また自治体のごみ処理施設まで、アルミサッシを安全に運搬するための手段(軽トラックなど)も必要です。自治体によってアルミサッシを搬入する際のルールが決められている場合があるため、お住まいの市町村のホームページを事前に確認してください。
リフォームの際、古くなったアルミサッシの交換を行うことがあります。その場合、リフォーム業者に古いアルミサッシの引き取りを依頼できる可能性があります。リフォーム業者によっては、無料でアルミサッシを引き取ってくれる場合もあるため、一度相談してみましょう。
アルミサッシは、窓枠に使用されたアルミニウムを回収し、金属スクラップとして再利用することが可能です。アルミサッシの状態によっては、スクラップ買取業者などに高価買取してもらえる可能性があります。
ここでは、アルミサッシの買取方法を2つ紹介します。
先述したように、アルミサッシに含まれるアルミは6063と呼ばれる合金です。6063合金は金属スクラップとして回収することで、建具などに再利用できます。
金属スクラップの中でも、アルミサッシは比較的買取価格が高いため、スクラップ買取業者に売却することでお金に変えることが可能です。アルミサッシが不要になったら、すぐに処分するのではなく、スクラップ買取業者への売却を検討してみましょう。
ただし、アルミサッシの買取価格は、付き物が残っているかどうかで大きく変わります。大量の付き物が残っているアルミサッシは「付き物有り」と呼ばれ、「付き物なし」のアルミサッシとは別品目での買い取りになることが一般的です。
アルミサッシのプラスチック部品は、ドライバーなどで除去することもできます。高価買取を狙う場合は、できる範囲でアルミサッシの付き物を除去しましょう。
アルミサッシは不用品回収業者に依頼して処分することもできます。状態がよいアルミサッシの場合、その場で買い取りを依頼することも可能です。ただし、古いアルミサッシや経年劣化の激しいアルミサッシは基本的に買い取りができず、処分手数料を払って回収してもらうことになります。
また不用品回収業者の中には、市町村の許認可を得ていない悪徳業者も存在するため、事前に一般廃棄物収集運搬業許可の有無を確認してください。
アルミサッシが不要になったら、スクラップ買取業者に買い取りを依頼しましょう。アルミサッシは自治体の戸別収集を利用し、不燃ごみとして処分することも可能です。しかし、アルミサッシには再利用可能な6063合金が使われているため、売却することでお金に変えられます。
アルミサッシを金属スクラップとして売却する場合は、付き物の有無を確認しましょう。買取査定に出すときに付き物をなるべく除去しておくと、高価買取が期待できます。アルミサッシの主な処分方法や買取方法を知り、自分に合った方法でアルミサッシを処分してください。
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