FケーブルとVVFケーブルの違いとは?高く買い取ってもらうコツは?

Fケーブルは、一般家庭の電気配線に使われるビニル被覆のケーブルです。例えば、エアコンや照明に電力を供給するケーブルは、そのほとんどがFケーブルです。

Fケーブルと同じビニル被覆のケーブルに、VVFケーブルがあります。本記事では、FケーブルとVVFケーブルの違いや、現代社会に欠かせない電線・ケーブルの主な種類、Fケーブルを高く買い取ってもらうコツを紹介します。

FケーブルとVVFケーブルの違い

FケーブルとVVFケーブルの違いとは?高く買い取ってもらうコツは?_解説イラスト

Fケーブルとは、一般家庭における屋内配線や冷暖房用配線など、電圧が600V以下の電子機器への給電に用いられる低圧向け電力ケーブルです。

絶縁体やシース(外装)には、塩化ビニル樹脂が用いられています。銅の心線(芯線)を塩化ビニルで被覆し、2~4本まとめたものをさらに塩化ビニルのシースで被覆するという、比較的単純な構造です。

平形のケーブルであることから、Fケーブル(Flat cable)という名称で呼ばれるようになりました。

FケーブルとVVFケーブルは同じ規格のケーブル

VVFケーブル(Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable)は、Fケーブルと全く同じ規格のケーブルです。

VVFは「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」の略称で、JIS規格ではこちらが正式名称となっています。同じビニル絶縁ビニルシースのケーブルでも、平形ではなく丸形の場合は、VVRと呼ばれます。

それぞれの記号の意味は以下のとおりです。

記号意味
V塩化ビニル(Vinyl)
F平形(Flat)
R丸形(Round)

 

VVFケーブルは1964年にJIS規格が制定されるまで、関西エリアではVA線(Vinyl Armor)、関東エリアではFケーブル(Flat cable)という名称が定着していました。現在もその名残から、VVFケーブルをVA線やFケーブルと呼ぶ場合があります。

FケーブルやVVFケーブルの色の違い

FケーブルやVVFケーブルのシースは、配線工事の際に識別しやすくするため、灰色(ネズミ色)や赤色、青色、黄色などに色分けされています。

一般的に、シースの色によって、以下のような違いがあります。

ケーブルの色意味
灰色(ネズミ色)一般的な電気配線に使用されるケーブル
赤・黄色非常用の電気配線や、保安設備の配線に使用されるケーブル
赤・黄色・青色上記に当てはまらない特殊な用途で使用されるケーブル

一般家庭のエアコンや照明などに使われるFケーブルは、シースが灰色(ネズミ色)をしていることがほとんどです。

電線・ケーブルの種類ごとの特徴

電線やケーブルは、発電所から電力を供給したり、情報(電気信号や光信号)を伝達したりと、現代社会において欠かせない役割を果たしています。

主な電線・ケーブルには、以下のような種類があります。

  • 配線用電線
  • 送電線・配電線
  • 通信用電線


配線用電線

配線用電線とは、一般家庭や商業施設などの建物内で、電力を必要とする場所まで送り届けるための電線です。

Fケーブル(VVFケーブル)も配線用電線の一種です。主に、照明回路やコンセント回路、エアコン用配線など、電圧が600V以下の電気配線に使用されます。

そのほか、屋内配線用のIVケーブル(600Vビニル絶縁電線)や、Fケーブルよりも許容電流が大きいCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)なども、配線用電線に分類されます。

送電線・配電線

電力は、火力や原子力、水力などの発電所で作られ、需要場所(電気を使用する場所)の近くの変電所を経由して供給されます。こうした電力を供給するネットワークのことを送配電網といいます。

送配電網のうち、発電所から変電所までの区間の電線が「送電線(送電用電線)」、変電所から需要場所までの区間の電線が「配電線(配電用電線)」です。

配電線は、さらに地中を通る地中配電線と、電柱に架線される架空配電線の2つに分類されます。

通信用電線

電線やケーブルのうち、画像や映像、音声などの情報を伝達するためのものを通信用電線(通信ケーブル)といいます。

通信用電線には、電気信号を伝達するメタル通信ケーブルと、光信号を伝達する光ファイバーケーブルの2種類があります。一般家庭で使われているLANケーブルも通信ケーブルの一種です。

Fケーブルを高く買い取ってもらうコツ

ケーブルのビニールを除去する様子

不要になったFケーブル(VVFケーブル)は、専門業者に買い取ってもらうことが可能です。

Fケーブルの買い取りは、電材(電気設備資材)の専門店や、スクラップ買取業者が行っています。ただし電材専門店では、新品(未使用品)のみが買取対象となることがほとんどです。

一度でも使用したFケーブルは、スクラップ買取業者に持ち込み、銅線(銅スクラップ)として売却するとよいでしょう。高価買取のポイントは3つあります。

  • 被覆やコネクタを除去してから買い取りに出す
  • 銅線が変色しないように適切に管理する
  • 量が多い場合はまとめて査定を依頼する


被覆やコネクタを除去してから買い取りに出す

銅線の買取価格は、銅率(総重量に対する銅の重量比)が高いほど高額になります。Fケーブルを買い取りに出す前に、できるだけ被覆を除去しておくとよいでしょう。

また、Fケーブルに差し込みコネクタなどの部品(付き物)が付属している場合は、必ず取り外してから買い取りに出してください。ほとんどのスクラップ買取業者では、コネクタ除去済みのFケーブルのみ買取対象としています。

銅線が変色しないように適切に管理する

Fケーブルの銅線が腐食・変色していると、買取価格が低くなってしまいます。Fケーブルが不要になったら、できるだけ早く買い取りに出すことをおすすめします。

また、Fケーブルの保管方法にも注意が必要です。銅線は湿気に弱く、水分に長期間さらされると劣化が早まります。

雨に濡れる可能性がある屋外での保管は避け、通気性が良く、乾燥した場所で保管するとよいでしょう。やむを得ず長期保管する場合は、防錆剤の使用も検討してください。

量が多い場合はまとめて査定を依頼する

スクラップ買取業者では、銅線をキログラム単位で買い取っています。買取査定額は、少量の銅線を複数回に分けて持ち込むよりも、一度に持ち込んだ方が高くなる傾向にあります。

引越しや大掃除、実家じまいなどで、大量の電気配線を処分する必要がある場合は、まとめて査定を依頼するとよいでしょう。ただし、Fケーブル以外のケーブルも混ざっている場合は、あらかじめ分別しておくと高価買取の可能性が高まります。

FケーブルとVVFケーブルの違いや高価買取のポイントを知ろう

Fケーブルとは、エアコンや照明などの配線に使われているビニル被覆のケーブルです。JIS規格では、VVF(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)という名称で登録されています。つまり、FケーブルとVVFケーブルは同一の規格のケーブルです。

不要になったFケーブルは、電材専門店やスクラップ買取業者などで売却できます。ただし、電材専門店では、新品(未使用品)のFケーブルしか買い取りを行っていないため、使用済みのケーブルはスクラップ買取業者に持ち込むとよいでしょう。あらかじめ被覆やコネクタなどの不純物を除去しておくと、高価買取の可能性が高くなります。

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